摂食ライブラリ

摂食障害当事者のみんなで作るWebサイト

みんなの理想で作られた自分

私は拒食、過食、非過食嘔吐、過食嘔吐と順にたった16年間で16年間生きたとも思わないようなボリュームのある人生を歩んでいます。

自分が摂食障害になる最初のキッカケは小学校時代の私立受験勉強のストレスからでした。

朝6時に起きて2時間勉強した後学校へ行き、校庭で走り回る時間もなく小学校では塾の宿題を解いて、帰ってからはすぐ塾の授業から夜10時まで自習と、2年間もの間毎日毎日勉強詰めでした。

そのストレスか食事量が減り朝と夜はご飯ひと口で済むようになって、肋と背骨が浮き出る体型に変化していました

。しかし中学で一転。過食へと走ってしまいます。部活で消費したエネルギーを取り戻そうと部活後のサイゼリアでの食事はピザ3枚にドリア2皿デザート4皿と膨大なカロリーを摂取していました。

が、その摂取カロリーが成長期の自分の身体が吸収していったのか、はたまた部活の影響か身長が1年も経たない間に10㌢も伸びて筋肉質な締まった痩せ型体型へと変化していきました。

刈り上げツーブロックに生まれつき中性的な顔つきだったからなのか男の子よりも女の子にちやほやされ、文化祭でも劇で某映画の主人公の王子様役を任された事もありました。

一件輝かしいストーリーのように思えますがこの出来事が私の摂食障害第4段〜過食嘔吐〜の悲劇の始まりになったのです。

文化祭で王子様役を演じてから校内での知名度がグンと上がり、当時のインスタの質問箱では一日に50件を超える質問が送られて来ているほど他学年からの知名度もありました。

しかし、その中身は外見についてや“女の子と”との恋愛事情。何度も何度も何度も答えてきた質問で何度も何度も何度も返答を考えた質問ばかりでした。

外見を色々な方から褒めちぎられ、親友からはボソッとそんな顔に生まれたかったななんて言われてからある日自分の頭の中で何本もの糸がブチブチとちぎれていく感覚に陥りました。

自分は自分の外見がいいと思った事がないのになんでこんなに周りは自分を必要以上に褒めるのか?自分の性別は女だけど褒めてくれるのは女の子が多くて恋愛沙汰になるのも女の子だけ、じゃあ自分の性別は女なのか?男なのか?周りがブスと言うことで自分を調子に乗らせようと思っているんじゃないか?本当はみんなは自分のことをどう思っているのか?この外見を褒めるならば髪の毛ロングで女の子っぽい見た目をすると引くんじゃないか?こんな悩みを友達に打ち明けたら自慢だって、引かれるんじゃないか?などの思春期真っ只中の自分が性別と外見についての考えで頭の中がいっぱいになり、もう全てどうでも良くなってくるように思いました。

みんなが好きなのは痩せてるショートカットのカッコイイ男の子みたいな女の子だから自分はその理想形になればいいんだと考えるようになりました。

そこから自分は男の子のようなフェイスラインや体つきを目指すように、ダイエットや筋トレを寝る間も削って5時間以上行いましたが、予想以上の結果は得られませんでした。これ以上痩せるにはどうすればいいんだ?食べ物も痩せやすい物も多く摂取してるのに、と食に対して目を向けてみると食べる量がやはり普通の人よりも多いことに気が付きました。

そこから私は食べなければ痩せるという思考にシフトチェンジし、食べる量を減らしましたが直ぐに前の量に戻ってしまいます。

そこからまた考え、食べても胃に残っている間なら出せばカロリーなんて関係ないという考えが今の過食嘔吐に繋がります。

究極に痩せたいと思う気持ちから、街中を歩く可愛い女の子達のスカートから覗く細い足や、細い首に乗る小さい頭のくっきりとしたフェイスラインは私の理想形であり今まで自分が手に入れたことの無い物で羨ましさと嫉妬から吐き気がくる事も常日頃からあります。

食べ物を食べたあとは罪悪感と細い女の子が脳内を駆け巡って下剤乱用(精神安定剤)・どうしても吐かずにはいられません。

親にバレずにトイレに膨大な量のコンビニのお菓子を持ち込み、YouTubeで可愛い女の子がダイエットに成功した動画を流しながら味のしなくなった菓子パンやお菓子を無心で胃に詰めて、水を大量に飲んで吐く様は誰にも想像のつかない見た目をしてる事でしょう。

この一連の行為を終えてから残されているゴミの山を見ると親や友達の顔が浮かび、そのまま誰にもバレないようにトイレで声を殺して号泣なんて日もあります。

しかし辞めることができません。それは体重の数値が減る快感を知ってしまっているから。

最近は食べる事に対して恐怖を抱きつつありこのまま拒食症になるのではないかとも思っていますが、そんな思考に嬉しく思ってしまう自分も憎たらしくて仕方ありません。

Twitter等の摂食界隈の皆さんは克服しようと頑張っている方も多いですが、私はまだそんな心持ちをすることが出来ずにチューブへ移行してしまいました。

得るものよりも失うものが圧倒的に多いとは分かっていますが、自分の納得するまで過食嘔吐と向き合ってこれからの人生を生きていきたいと思っています。

 

この体験談を書いた人
Twitter → @7tKMznECiAR0ZLe

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