摂食ライブラリ

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摂食障害が教えてくれたこと

私は、小さい頃から自己主張の苦手な大人しい子どもでした。 その性格のせいもあり、中学1年生の時部活内でいじめに合いました。

その部活は直ぐに辞めることができ辛い状況からは抜け出すことができましたが、そのことをきっかけに人から嫌われたり裏切られたり仲間外れにされたりすることに過度な恐怖を覚え、人間関係に慎重になり人目を常に気にするようになりました。

そして、「痩せて人に好かれたい」「痩せたら嫌われなくなる」という思いが芽生えました。

そこからダイエットを始めだんだんエスカレートし、半年で15キロ程体重が落ちてしまいました。これが私の摂食障害の始まりです。幸い両親が私の異変に気づき、病院にも通い、1年くらいで10キロ程戻りました。

それから3年間くらい拒食にも過食にもならず健康的な食生活をしていましたが、満腹感と空腹感がよくわからず毎日頭の中でカロリー計算をして食事をしていました。

そんな日々を送っていましたが、高校3年生の時受験のストレスで強迫症状が出て、うつ状態になりました。

勉強が思うよにできないストレスで、ある日突然「お菓子を思い切り食べたい」という思いが頭をよぎりました。

そして、実家に1人だったこともあり家にある食べ物を食べ漁りました。その日を境に、2日に1回は過食をするようになり、その量は日に日に多くなっていきました。

基本的には吐いていませんでしたが、食べ過ぎて気持ち悪くなった時は指吐きをしていました。

大学に在学中も社会人になってからも過食はやめられず、年月だけが過ぎていきました。

私が摂食障害になって辛かったことは、痩せたいのに痩せれないことでした。私はほとんど吐いていなかったので、過食をすると体重が増えました。

本当は痩せたくてたまらないのに、過食してしまい太っていく自分が許せませんでした。

そして、拒食だと周りに心配されるのに、過食だと体重も標準かそれ以上なため、誰にも心配されません。

本当は苦しんでいるのに、「ただ太っただけの、体重管理もできないだらしない人」と思われるのがとても辛かったです。

また、過食に使うお金と時間も勿体無いと思っていました。過食しなかったらもっと美容やファッションなどにお金がかけれたのにと思うと辛かったです。

それでも、過食を止めることができませんでした。

そんな私も、特にこれといったきっかけがあったわけではありませんが、最近は過食の量や回数も減り、過食しても以前ほど後悔しなくなりました。

また、体型も以前ほどは気にならなくなりました。 食事や体型に関すること以外にも、「〜でなければならない」「〜しなければならない」と思うことが減り、「まあいっか」っと思うことが増えました。

そして、ありのままの自分を受け入れることができるようになってきました。

もちろん、今でも痩せたいとは毎日思うし、満腹中枢が人より鈍いため普通の人が食べる量がわかりません。でも、そんな私でも大丈夫だと思えるようになりました。

そんな私が摂食障害になった頃から貫いてきたことがあります。「摂食障害のせいで〜できない」ではなく「摂食障害でも〜できる」というように、やりたいことを摂食障害のせいで諦めないことでした。

例えば、食べた後に過食スイッチが入るのが怖くて友達とご飯に行きたくない時がありました。断ることもできましたが「摂食障害のせいで友達を失いたくない」と思い誘いは断わらず、家に帰って過食していました。

こんな風に考え、行動していたおかげで、摂食障害になって失うものが少なくて済んだと思っています。

そして最後に、摂食障害になって良かったと思うこともあります。人の痛みが以前よりわかるようになったこと、精神的に強くなったこと、摂食障害にならなかったら出会えなかった人たちと出会えたこと。

私は、摂食障害という病気を通して、自分自身をしっかり見つめ直し、自分が生きやすいように考え方や性格などを変えていくことができたと思っています。

これからも、食事や体型に支配されず、自分らしく自分がしたいことをしながら、自分の人生を生きていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

この体験談を書いた人
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