いままでとこれからの私
幼少期から痩せていて、小学生になると同級生から「細い」と羨ましがられることが多かった。その言葉がきっかけで、痩せを保たなければならない、痩せていないと存在価値がなくなってしまうと思うようになった。
そうして私はほんの軽い気持ちで始めたダイエットを始めた。 ご飯を減らしたり、お菓子を断ったりするようになった。 徐々に体重が減少した。人生で初めての成功体験だと感じた。 嬉しくてたまらなくて、さらなる痩せを追及して拒食になってしまった。
次第に「痩せたい」から「少しでも体重が増えることが恐怖」となってしまい、食事制限は加速。体重減少のため、保健室の先生からよく呼び出しを食らった。
でも太らそうとする敵だと捉えて無視していた。結局は小児科へ受診し、治療を受けたが、すぐに過食に移行してしまった。
しばらくたつと当時の主治医からは治ったと告げられ、中学生のとき通院は終了した。
しかし身体の回復に心が伴わなくて大学生で再発。拒食と過食を繰り返し、体重の変動が顕著だった。勉強も身に入らなかった。
つらいことはたくさんあった。 たとえば特定のものしか安心して食べられないことや、人と食事することが困難こと、怖くて食べられないこと、食べずにはいられないこと、一瞬の快楽を求めて過食しては絶望し、消えたくなること。挙げていったキリがない。
なかなか止まらなかったのは深夜の過食。 家族が寝静まっているのを確認してからご飯やパン、お菓子を片っ端から食べ尽くしては希死念慮に駆られた。閉鎖病棟での入院は2回して、食事を規則正しくとる練習をした。入院中は食べ物が周囲にないから、過食欲はほとんど湧かなかった。でも退院後はなかなか思うようにいかなかった。
いまの通院先の主治医のもとで治療を受けるようになり、食行動や体型などの表面的な症状はだいぶ回復した。 以前よりもずっと楽になった。 ただ内面的な部分が治っていないから、これからはそこを改善するのが課題なのかなぁ。
いつかはありのままの自分を愛し、受容できるようになりたい。 読んでくださった皆さんありがとうございます。
この体験談を書いた人
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